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Rallye Monte-Carlo 2021 Preview

いよいよWRC2021シーズンが、ラリー・モンテカルロで開幕します。

今年のラリー・モンテカルロは新型コロナウイルスの影響により無観客大会となり、ステージ距離も例年より大幅に短縮されます。また、夜間の外出制限が続くことから名物であるナイトステージは廃止されましたが、早朝の山岳ステージは薄暗く凍結路面も多いため、難しさに変わりはありません。さらに、本番前の最後の走行機会であるシェイクダウンが今回は設定されないことから、ドライバーはいきなり最初のステージに挑むことになります。 

ラリーは21日の木曜日に開幕し、午後2時過ぎからギャップの北側で2本のステージを走行。金曜日は西に向かい、ギャップでの昼のサービスを間に挟んで5本のステージを走ります。土曜日の午前中は東に向かい、2本のステージを走行した後、ギャップでサービスを経て1本のステージを走り、その後200km以上離れたモナコに向かいます。ラリー最終日の日曜日は、モナコを基点に北西に広がるフレンチアルプスで2本のステージを各2回走行。最終ステージのブリアンソネ-アントルヴォー2は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。ステージは全部で14本計257.64km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1392.88kmが予定されています。 

今シーズンからトヨタチーム代表に就任したラトバラのコメントをご紹介します

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表) 
今年のラリー・モンテカルロに向けての準備作業は、新たな役割を担う私にとって、これまでとは全く違う感覚です。ワークショップでクルマを前にした時、それをどう運転するかではなく、開幕戦に向けてチーム全員の準備が整っているかを確かめる作業だからです。チームはとても良い雰囲気です。昨年の今頃はドライバー全員が初めてヤリスWRCでラリーに臨みましたが、それでもセブとエルフィンが優勝争いに加わりました。今年、彼らはクルマにかなり慣れているので、昨年よりもいい状態にあると思います。ご存じの通り、モンテカルロはおそらく1年で最も難しいラリーです。常にサプライズがあり、天候が戦いを大きく左右することもあります。しかし、我々は十分な準備ができていると感じています。タイヤのサプライヤーが変わるのは大きな変化ですので、モンテカルロに向けた今回のテストでは、新しいピレリタイヤに慣れることと、クルマのセットアップを正しく行うことに重点を置きました。テストを実施したエリアはとても雪が多かったのですが、様々なコンディションであらゆるタイヤのオプションを試すことができたので、ラリーに向けて貴重な情報を得ることができました。